概要
本記事では、TRUMATIC 7000とTRUMATIC 1000(パンチレーザー複合加工機)における、各材質(SUS, AL, 鉄)のタップ加工およびバーリング加工の板厚限度について説明します。特にAL(アルミニウム)のバーリング加工時の注意点も記載しています。
詳細
1. TRUMATIC 7000(パンチレーザー複合加工機)
タップ加工限度
SUS (ステンレス)
M2:t1.5
M3:t3(応相談)
M4:t4
M5:t4
AL (アルミニウム)
M2:× (加工不可)
M3:t3(t4は応相談)
M4:t4
M5:t3(t4は応相談)
鉄
M2:t1.6
M3:t4
M4:t4
M5:t4
タップの歯の値段
M2:@40,000〜
M3〜:@8,000〜
バーリング加工限度
SUS (ステンレス)
M2下:t1.5
M3上下:t1.5
M4上下:t2
M5下:未経験(応相談)t1.5
AL (アルミニウム)
M2:× (加工不可)
M3:t1.5
M4:t1.5
M5:t1.5
鉄
M2:t1.6
M3:t2
M4:t2
M5:t1.6以上応相談
AL(アルミニウム)バーリング加工時の注意点
ALのバーリングは、金型の跡が残りやすい性質があります。特に厳しい外観品質が求められるお客様には、NGとなる可能性がありますので注意が必要です。
2. TRUMATIC 1000(パンチレーザー複合加工機)
タップ加工限度
SUS (ステンレス)
M2:t1.2
M3:t2
M4:t2.5
M5:t3
AL (アルミニウム)
M2:t1.5
M3:t3
M4:t3
M5:t3
鉄
M2:t1.6
M3:t3.2
M4:t3.2
M5:t3.2
バーリング加工限度
SUS (ステンレス)
M2下:t1.0
M3上:t1.5
M4上:t1.5
M5下:t1.2
AL (アルミニウム)
M2下:t1.0
M3:t1.0
M4:t1.0
M5:t1.0
鉄
M2下:t1.0
M3:t1.5
M4:t1.6
M5:t1.2
その他(専門用語の注釈)
TRUMATIC 7000 / TRUMATIC 1000: パンチング加工とレーザー加工の両方が可能な複合加工機です。
タップ加工: ねじ穴を切る加工です。
バーリング加工: 板材に穴を開け、その周囲を押し上げて縁を立てる加工です。強度向上やねじの結合などに用いられます。
SUS: ステンレス鋼の略称です。
AL: アルミニウムの略称です。
t: 板厚(Thickness)を表します。