曲げに対するスリットの入れ方

箱形状や板厚のツラ位置で曲げが入る製品は曲げによる変形、干渉を回避するためスリットを入れる。

以下では箱形状を例に作成する際のルールを説明する

今回はSUS2.0t 120x100x30の箱をつくるものとする

干渉回避のため長手120から板厚を引くので正面から見たときに板厚の2が見えている

120×100の基準面に対して30の高さの側面が出来るので、両端が必ず干渉する。この時の干渉を回避するため長手の辺は板厚分長さをマイナスする。図面によっては両引きでよいときもある。両引き時の辺の長さは106になり、スリットも必要でなくなる。

 

120x100x30の展開図赤い点線が交差する4カ所が干渉する

4カ所にスリットを入れるのは最後の手作業になる。3Dデータに直接反映させるのは非推奨

スリット幅 :一律で幅0.6でR0.3

       深さ   :板厚1.5t以上であれば板厚x1.5

    板厚1.2t以下は板厚分の深さ

また、曲げの外寸と端面の寸法が同じになっている場合は同様にスリットを作る

左の寸法が板厚を引いた値になっていればスリット作る必要なし